微地形砂防の実際:大石道夫著
微地形による砂防計画への展開は、大石道夫名誉顧問により初めて提唱されました。
本書「微地形砂防の実際」は、大石顧問が半世紀以上にわたり山地防災現場を歩き、空中写真を判読し続けてきた、これまでの経験知を集大成し、微地形から出発する砂防計画検討の手順(土砂災害対策の考え方と進め方)等について解説した実務参考書です。
本書の中で「砂防は微地形から」という強い思いがまとめられているとともに、「空中写真判読にも現地調査は欠かせない。しかし現在、われわれは現地を歩いて身体で知る知恵の世界からあまりにも遠くうとくなっている。砂防技術者は特にこの点を反省し、現場に立ち戻らなければなりない。」と実地検証の大切さも述べられています。
その他の著書
- 『目で見る山地防災のための微地形判読』 鹿児島出版会
- 『写真と図で見る地形学』 東京大学出版会(共著)
大石道夫 略歴
1952年 | 京都大学農学部農林工学科卒業 農学博士(京都大学) |
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1959年 | 建設省利根川水系砂防工事事務所調査課長(土木研究所河川部併任) |
1961年 | 建設省富士川砂防工事事務所工務課長 |
1962年 | 建設省神通川水系砂防工事事務所長 |
1964年 | 建設省日光砂防工事事務所長 |
1965年 | 科学技術庁国立防災科学技術センター地表変動防災研究室長を経て、流動研究官 |
1985年 | 日本サーベイ株式会社専務取締役 |
1987年 | 日本工営株式会社非常勤顧問 |
1990年 | 砂防エンジニアリング株式会社設立 代表取締役社長、代表取締役会長、取締役会長、最高顧問を経る |
現在 | 砂防エンジニアリング株式会社顧問(非常勤) |